ライブイベントと桜しかアップロードしてないじゃねーか、というこのブログ。本当に済みません。
お写真はInstagramにアップロードしていますので、お写真だけ見たい方はそちらをどうぞ。
で、2017/11/12、「小見川千明のお遊戯会2回め!」に参加してきました。メンツは前回同様、小見川千明さん(歌・朗読)、あるひ(原綾佳、ピアノ)さん、中村(ギター)の3人が出演者。場所も変わらず新代田のCrossingです。朗読パート、休憩タイムと言う名前の、バーテンダー小見川千明にドリンクオーダーできる神対応パート、そして歌パートで構成されており、中村は例によって歌パートの伴奏のみ参加しましたよ。違う点は午後の部と夜の部と、二回しだった点ですかね。つまり演奏も二回ありました。
中村は参加していないですが、朗読パートが前回よりパワーアップしておりまして、朗読というよりはほぼ独演の朗読劇、といった趣きで、舞台女優出身の小見川さんの実力が遺憾なく発揮されていましたよ。うん。身体つかった表現とか、普通の声優さんはこんなんできない。すげーよ、小見川さん。お客さんは内容の濃さに満足されたのではないかと。
ネタは高村光太郎の智恵子抄なんですが、よくある甘い感じの味付けではなく、かなりドライな台本で、光太郎のダメンズっぷりとか智恵子のエキセントリックなキャラが織り込まれていて辛口。横から拝見していて、演劇として大人が十分楽しめるものでした。
そして完成度の高い朗読劇の後はお遊戯会ならではの神対応の休憩タイム。毎度思いますが、お店もお客さんも大満足のこの仕掛け、ほんと凄いですね。普通はせいぜいお迎えとお見送りだけでしょう(お見送りもやってらっしゃいました。ほとほと頭が下がる)。
その後ようやく中村出番です。小見川さんのブログにもありますが、今回は5曲。前回書き下ろした「いつかの約束」から5曲、あるひさんと共に伴奏しましたよ。
毎度のことですが、ライブからかなり長く遠ざかっていた以上に、アコースティックギターで、クリック無しのピアノとの生伴奏って実は結構難しかったりします。単独伴奏だと間違ってても涼しい顔して演奏してれば案外バレないものですが(笑)、デュオ伴奏で間違えるとえらく目立つんですね(汗)。特にお遊戯会のように静かな曲が多いと尚更です。なので演奏の相方とがっつり構成を確認した上で決めたコードを外さないようにしなければいけません。
「て当たり前だろ」って思うでしょ?日頃自分の曲しか演奏していないと、他人の曲って結構頭に入らないので、譜面(というか正確にはコード譜+キメ指定の構成譜面)を見失わないようにしないといけません。お写真が毎度食い入るように譜面台見ているのはそれが理由です。
後、ピアノのあるひさんはその時の会場の雰囲気やもちろん小見川さんの歌い方で、曲のテンポやダイナミクス、演奏方法も結構変えてくる方なので(ライブミュージシャンとしてはそれが全くの正解)、ギターもそこに合わせていきます。ここら辺が緊張感が出るところでもあるし、面白い部分でもあります。「ああ、ライブってそういうもんだよね。いいよね、こういうの」って再確認します。
さて、せっかくなので、楽器についてもお話しておきましょうかね。新井里美さんのイベントではGuild D-35というアコースティックギターを使っていましたが、小見川さんのところでは前回に引き続きMartin D-35というアコースティックギターを使っています。ピアノとのデュオ伴奏、小見川さんの声質、曲調などから総合的に判断しています。ライブの時は音量の問題があるので、FishmanというブランドのRare Earthというハイブリッドマイクをつけてこれで音を拾い、会場のモニターで鳴らしてもらいます。
一方、ピアノはCrossing常設のMIDI鍵盤を中村が持ち込んだMacBook Pro 2016にRME Fireface UCX経由で接続して弾いて頂いてます。ピアノソフトは定番のSynthogy IvoryIIで、仕様音源はドイツのベーゼンドルファーのピアノ(Bösendorfer 290 Imperial Grand)。こちらはいくつか音源を聴いて、あるひさんがこのイベントに最適と判断した音源です。普通のキーボードはどうしてもポップス向けのカツンカツンした音なので、こういう繊細な演奏会には向いていないんですね。なので、敢えてそういうことをやっています。
そんなわけでぼんやりしてるように見えますが内心ドキドキで5曲を演奏し終わり、無事お遊戯会終了。今回は前回ほどMCも振られずホッとしました(笑)。出演者の皆さん、観客の皆さん、関係者の皆さん、本当にお疲れ様でした。3度目の正直、あるのかなー・・・。